リュディガーの走り方……彼がもも上げの独特のステップを踏む理由

カタールワールドカップの1次予選日本VSドイツの試合にてドイツ選手DFリュディガーの走り方が注目を集めました。

浅野とのマッチアップで「もも上げの独特のステップ」を踏んでゴールを守りました。

このシーンは日本のみならず、ドイツ国内でも賛否が分かれる論争に発展しているようです。

話題のシーン

ドイツが1-0でリードしていた後半18分。

右サイドから縦に出されたボールに浅野が反応し、リュディガーが併走しながら対応しました。

その際リュディガーは体を寄せながら、両足をもも上げするステップを見せ、浅野の突破を阻止していました。

ただのもも上げだったら良いのですが、周りに見せるような独特のパフォーマンスで、しかも国際映像で至近距離で捉えられていたため、注目の的となったようです。

観ていた日本人の反応

元日本代表の本田圭佑氏は解説の中で「今のは性格悪い。ちょっと馬鹿にしたような走り方」と疑問視しました。

その他にもTwitterにはこんな感想がありました。

「リュディガーがレアルでもハッスル走りしたらしいけど チェルシーでの方が数段おもろかったな。」

挑発行為は結局南極自分に帰ってくると言うことよリュディガーちゃん」

リュディガーのアレは一種の煽りであることは確定してます それをどう捉えるかは個人次第ですが」

リュディガーなんでこんな叩かれてるんだ…いつものリュディガーやん」

ドイツのリュディガー選手の走り方を批判する声があるとか聞いたけど、そもそもサッカーは心理戦なのでルール内ならあの手この手でチームが有利になることはやるよね。もちろんその後の批判に耐えられればだが。まあ最終的に負けたのでだいぶかっこ悪い煽りになっちゃったけど。」

観ている人は今回のワールドカップでサッカーに興味を持った方、プレー経験のある方まで様々なのでいろんな反応がありました。

観ている時はそこまで思わなかったのですが、後であれは挑発行為では?という方も散見されました。

海外の反応

2002年日韓W杯準優勝メンバーのドイツ代表MFディートマー・ハマン氏は英紙「ザ・サン」の記事内でリュディガーに「非常に未熟で狂っている」「傲慢だ」などと苦言を呈しました。

ハマン氏はツイッターでその様子を「プロ失格だし傲慢」と批判しました。

韓国紙「朝鮮日報」はリュディガーのもも上げを「ダチョウの真似」と評し「日本人選手を嘲弄して物議」と伝えています。

「リュディガーは、ダチョウのように歩幅を広げ、両足を交互に高く上げて滑稽な感じで走った」と説明を加えています。

以前に本人が語っていたもも上げステップの理由

リュディガーはチェルシーに所属していた2022年3月、プレミアリーグでニューカッスルと対戦した際にも今回と同様のステップを見せています。

その際に意図をこう述べていました

「正直に言うと、あの試合はちょっとスタジアムがおとなしすぎた。だから、わざと興奮させたんだ。僕は対戦相手をみて分析するのが好きで、『ちょっと挑発したらどんな反応をするかな』って思ってしまうんだ。試合前に相手を決めてやっているんじゃなくて、自然にやってしまう感じだよ」

また、ドイツ『シュポルト1』はリュディガーは以前からその独特な走り方を見せていたことを指摘。以前同紙が彼にインタビューした記事を再度引用しています。

「僕はその方が速いと思ってやっている。もし、みんなが面白いと思ってくれたら、一緒に笑いたい」

以上のことから話題のパフォーマンスには彼の2つの意図が感じられます。

・技術的に速いと考えている

・わざと挑発している

特に本人も「わざと挑発している」と考えているのは少し驚きでした。

サッカーはエンターテインメントか

少なくともリュディガーは対戦相手を煽る行為としてもも上げステップを披露したわけではなく、「そのほうが盛り上がる」と思ってやっているということでした。

南米の選手のフェイントやゴール前での華麗なボレーシュートなど、相手を抜く、ゴールを決めるという目的を達成する以外に「観るものを楽しませる」精神でプレーしてきた選手が存在してきたことは事実で、リュディガーも自分のプレーに対し、技術的な面とエンタメ要素の両方を考えていることが分かりました。

これを、実用的なスプリントと捉えるか、エンタメと捉えるか、煽りとして捉えるかは結局観る人の価値観の相違でしかありません。

プレーで魅了するリュディガーは世界中で多くのファンを獲得しており、ツイッターで「プロ失格だし傲慢」としたハマン氏に対し、「あなたのコメントも横柄」「ハマンはちょっと黙った方がいい」「レアルでもそうだし、この前の試合もそうだった。彼はこの走り方で加速するの知っているでしょ」「これは試合で一番の見せ場だったから、みんな笑ったに違いない。トニありがとう」と擁護派からの反論も多数寄せられています。

プレーする側、観る側双方のあり方が問われたシーンでしたね。

ワールドカップはいろいろな話題が飛び出して面白いです。