ロスタイム、アディショナルタイムが長すぎる?なぜそうなたのかワールドカップの不思議

カタールワールドカップ、今始まっており

サウジアラビアがアルゼンチンに勝利したり、日本がドイツに逆転勝ちで歴史的勝利をあげるなどアジア勢もここまで大健闘を見せています。

ABEMAでは全試合生放送を行っており、日本ドイツ戦は本田圭佑が初解説というサプライズもありました。

そこで気になったのは後半のアディショナルタイムの時間が7分あった時本田が『7分!?』と驚きの声を上げていたことでした。

Twitterをみると今回のアディショナルタイムは長い、ロスタイムが長すぎる14分なんて聞いたことないなどと声が上がっています。

特に2日目のイングランド対イランは、前半14分プラス後半13分で合計27分にも上っており、地元紙は批判的な記事を出したほどです。

アディショナルタイムとは?

ロスタイムは日本人が使った和製英語で世界的ではありません。

国際的には「アディショナルタイム」が正しい用語です。

アディショナル(additional)は、「追加の」とか「付加的な」という意味があり、サッカーにおいてのアディショナルタイムは「試合が中断された分を延長する時間」のことです。

試合中の選手交代や負傷者の治療・搬出、イエロ・レッドカードの掲示などで試合が中断される場合、何もせずに試合が経過することを許しません。

その許されない時間をアディショナルタイムとして加えることで、いわゆる空費をなくしています。

従って選手たちがプレーしている時間はきっちり45分と定められており、もし空費があるならアディショナルタイムとして45分終了後に付け加えられることで試合の公平性を保っているというわけです。

それにしてもこの追加された時間が感覚的に長いと感じるのはなぜでしょうか?

なぜこんなに長いのか?

FIFA審判委員長ピエルルイジ・コリーナアディショナルタイムが長い理由についてこう述べています

今年のW杯では、ケガ、時間の浪費、ゴールパフォーマンスなど、プレー中に中断したあらゆる種類の時間は中断した時間の分、補償される

今回は特にFIFAはプレー時間の厳密化を掲げており、ゴール後のパフォーマンスやVAR(ビデオアシスタントレフェリー)などの判定時間も、アディショナルタイムに換算されています。

特にVARは次の4つの事象+主審が確認できなかった重大な事象のみに介入します。

  • 得点かどうか
  • PKかどうか
  • 退場かどうか
  • 警告退場の人間違い

例えば警告を与えた時に試合が中断しますが、そこにはVARがついてくるケースがあります。

つまりこれまでの主審判断+VARの確認でこれまでよりワンプレーに対する正確なジャッジに長い時間がかかってしまうのです。

特に死角が生じてしまい主審の位置からは全く見ることができなかった事象についてはより多くの時間が割かれます。

今後の課題

副審が45分経過後アディショナルタイムの看板を出すわけですが、今後はなぜアディショナルタイムが長いのかを選手たちが納得できるような明示が必要かもしれません。

例えばJリーグの八木あかね審判員はTwitterの中で次のように述べています。

確かに都度空費の時間が明示的になれば、観ている方も選手たちも納得するかもしれません。

後は観ている人の意識改革も必要でしょう。

審判の判定は時に観ている人も巻き込んで議論されることがあり、結果VARが採用された経緯があります。

今後VARの技術力を上げて早い判断ができるようになれば、アディショナルタイムは短くなりますが観ている方もあまり時間が長くなることに一喜一憂しないようにしたいと思います。

今後もアディショナルタイムは長くなると思いますから、観ている方の意識改革「まあ、これぐらいの延長時間はあるよね?」という見方も必要になってくるかもしれません。

いずれにせよ、ワールドカップサッカーは世界を巻き込んだ一大エンターテインメントになっているので、観ている人の「楽しい気持ち」に水を差すようなことにはならないようにして欲しいと考えます。