名画にたたずむ『絶世の美女』はこうして生まれた




有名絵画の中から美女だけを集めてまとめてみました。

■イーヴリン・ド・モーガン「フローラ」


ボッティチェリのプリマヴェーラを意識して描かれた。

フローラ(ラテン語:Flōra)は、ローマ神話に登場する花と春と豊穣を司る女神。
出典 フローラ – Wikipedia

実際の人物名ではない。

ボッティチェリの名高い「プリマヴェーラ(春)」のフローラ像を意識していたことは明らかです。
出典 イーヴリン・モーガン/フローラ : 総合芸術と生活美学を目指して~僕の審美眼に叶う愛しい物達~

モデルのベルト・ゴルトシュミットは、コローがイタリア旅行から持ち帰ったドレスを身に纏っている。
出典 《真珠の女》 | ルーヴル美術館 | パリ

ボッティチェリのフローラ
こちらのほうが有名ですね。

ことにイーヴリンが愛したのはサンドロ・ボッティチェッリだったそうです。
出典 フローラ(イーヴリン ド モーガン) | ポスター販売のazposter

彼女は、叔父のJ・R・スタナップが住んでいたフィレンツェを訪れた際に、ウフィツィ美術館にあるこの作品を何度となく目にしたことでしょう。
出典 イーヴリン・モーガン/フローラ : 総合芸術と生活美学を目指して~僕の審美眼に叶う愛しい物達~

■ティツィアーノ・ヴェチェッリオ「ラ・ベッラ」


ラ・ベッラとはイタリア語で「美しい女性」を意味。

▼ティッツァーノとは

16世紀、ヴェネツィア派、最大の画家。
出典 ティツィアーノ

画業だけで言えばルネサンスの三大巨匠をも凌ぐ、盛期ルネサンス期に最も活躍したヴェネツィア派の巨匠。
出典 http://www.salvastyle.com/menu_renaissance/tiziano.html

「多くのモデルの特徴をつかみ、その表情を描ききることに成功した画家は他にはいない」とも言われる
出典 ティツィアーノ・ヴェチェッリオ – Wikipedia

▼ラ・ベッラについて

ティツィアーノはキャリア初期から、現在ピッティ宮殿のパラティーナ美術館が所蔵する1514年ごろの『ラ・ベッラ (La Bella)』のような優れた肖像画を描いた。
出典 ティツィアーノ・ヴェチェッリオ – Wikipedia

ウルビーノ公ローヴェレのために描かれた作品。モデルは同じ人物が他の作品にも描かれていることから理想的女性像とされている。
出典 「婦人の肖像」(ラ・ベッラ)

当時のヴェネツィアの貴婦人の盛装を伝えている。
出典 「婦人の肖像」(ラ・ベッラ)

■ジョン・エヴァレット・ミレー「オフィーリア」


オフィーリアはシェイクスピアが手がけたハムレットに登場する恋人の名前。

▼ラファエル前派の代表的な画家

ラファエル前派は1848年、ジョン・エヴァレット・ミレイ、ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ、ウィリアム・ホルマン・ハントを中心とする若者たちによって結成されたグループ。
出典 東京都・六本木で、”テート美術館の至宝”「ラファエル前派展」を開催 | マイナビニュース

ラファエロ以前の素直で誠実な初期ルネサンス絵画を理想とし、このグループ名を付けた。
出典 東京都・六本木で、”テート美術館の至宝”「ラファエル前派展」を開催 | マイナビニュース

ラファエル前派の作品のなかでも最もよく知られるミレイの「オフィーリア」
出典 ミレイ「オフィーリア」が来日 ── 森アーツセンターギャラリーで「ラファエル前派展」 | ニュース | 美術館・博物館・イベント・展覧会 [インターネットミュージアム]

1851年7月から11月ににかけて、ロンドンの南西のサリー州ユーウェルという町に滞在し、ボックズミル川沿いで朝から日没まで写生をした
出典 「オフィーリア」 ジョン・エヴァレット・ミレイ作


ジョン・エヴァレット・ミレイ《オフィーリア》 森アーツセンターギャラリー テート美術館の至宝 ラファエル前派展

本作に描かれるのは世界で最も著名な劇作家のひとり(英国出身の)ウィリアム・シェイクスピアが手がけた四大悲劇≪ハムレット≫第4幕7章の一場面である。
出典 http://www.salvastyle.com/menu_pre_raphael/millais_ophelia.html

本場面は、デンマーク王子ハムレットが、父を毒殺して母と結婚した叔父に復讐を誓うものの、その思索的な性格のためになかなか決行できず、その間に恋人オフィーリアを狂死に追いやってしまう(オフィーリアは小川で溺死してしまう)という内容
出典 http://www.salvastyle.com/menu_pre_raphael/millais_ophelia.html

浮かんでいる草花は、象徴的な意味合いも含んでいる。
ケシ=死、 ディジー(ひな菊)=無垢 、 バラ=若さ 、 すみれ=信頼と若死 、パンジー=空しい愛
出典 ジョン・エヴァレット・ミレイ (ラファエル前派) 作品の紹介・画像

■カミーユ・コロー「真珠の女」


コローと言えば「モルトフォンテーヌの思い出」のように輪郭を強調しない独特の色調の風景画が有名ですが?


モナ・リザを思わせる「真珠の女」は痛風で外に出歩けなくなったコローが室内で描いた人物画。額の飾りは木の葉を綴った冠の一部で真珠を飾っているわけではない。

この絵はコロー(1796~1875年)がモナ・リザを強く意識して描いたと言われている。
出典 カミーユ・コロー 「真珠の女」

この時期の彼の風景画は回想的で夢の世界のようだが、人物画の方はむしろ彼の若い頃の風景画のようにはっきりとした輪郭で描かれている。
出典 カミーユ・コロー 「真珠の女」

まとっている衣装はイタリア中部のアルバーノ地方の民族衣装で、コローが弟子の画家でローマにいたエドゥアール・ブランドンに依頼して調達したものである。
出典 ジャン=バティスト・カミーユ・コロー – Wikipedia

彼はこの絵を大変気に入っていた。この絵が完成して5年後に彼は亡くなるが、その時まで自宅の居間に大事に飾っていたという。
出典 カミーユ・コロー 「真珠の女」

■ジョージ・ロムニー「キルケーに扮したハミルトン夫人」


ロムニーが女神に見立てて描いたエマ・ハミルトンの肖像画。ロムニーはエマの美しさに取り憑かれてしまい、神格化(女神)していたのだとか。

ハミルトン夫人とはナポレオンのフランス艦隊を2度も撃破したイギリス海軍の英雄ネルソン提督の愛人としてヨーロッパにその名を知られた世紀の美女
出典 ネルソンとレディー・ハミルトン: ケペル先生のブログ

ロムニーはこの17歳の娘の傑出した美貌に驚嘆し、彼女をモデルにたくさんの肖像画を描きました。
出典 ジョージ・ロムニー《キルケに扮したハミルトン夫人》

この絵はそのうちの1枚で、エマを女神キルケに見立てて描いた寓意的肖像画です。
出典 ジョージ・ロムニー《キルケに扮したハミルトン夫人》

ロムニーは肖像画家としての日常の仕事と両立させる事が困難になるほど、エマに取り憑かれた
出典 ジョージ・ロムニー (画家) – Wikipedia


絵画の肖像をCrazyTalk 7 for Macで喋らせる
彼女が話すときっとこんな感じなんでしょうね…。

■ピエール・オーギュスト・ルノワール「イレーヌカーンダンヴェール嬢の肖像」


ルノワールの名画の中でも特に有名な作品かもしれません。因みにこの絵のモデルは8歳の女の子です。

ルノワールの理解者であり庇護者でもあった裕福な銀行家ルイ・カーン・ダンヴェールの三人の女の子供の内、末娘である≪イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢≫の肖像として1880年から翌年にかけて制作された作品
出典 http://www.salvastyle.com/menu_impressionism/renoir_irene.html

モデルとなった少女は当時8歳。パリで名の知れたユダヤ人銀行家の令嬢でした。
出典 BS朝日 – 世界の名画 ~美の迷宮への旅~

印象派の巨匠たちの中でもとくに人物画を得意としたルノワールは、富裕層のパトロンから注文を受け、その子供たちの肖像画を多く手がけることで名声を高めていきました。
出典 BS朝日 – 世界の名画 ~美の迷宮への旅~

「絵画は楽しくて、きれいなものであるべき」という一家言をもっていたルノワールにとって、子供、とりわけ少女は、幸福の象徴ともいえる魅力的なテーマでした。
出典 BS朝日 – 世界の名画 ~美の迷宮への旅~

■ヨハネス・フェルメール「真珠の耳飾りの少女」


『青いターバンの少女』・『ターバンを巻いた少女』とも呼ばれるフェルメールの代表的な作品。

フェルメールの最も有名な作品のひとつで、北欧のモナリザと称される傑作『真珠の耳飾りの少女』。
出典 http://www.salvastyle.com/menu_baroque/vermeer_meisje.html

当時純金と同じほど高価だったラピスラズリを原料とするウルトラマリンを惜しげもなく絵に使用
出典 ヨハネス・フェルメール – Wikipedia

描かれた少女が誰かはわからないが、これは「肖像画」ではなく、「トローニー(tronie)」という独自の様式に分類される。
出典 真珠の耳飾りの少女 – Wikipedia

『誰を描いたものであるか?』ということに対し、理想化された人物であるとする説や、フェルメールの娘のひとりを描いたものであるとする説など諸説唱えられているが、そのどれもが現在も確実な根拠を持つには至っていない。
出典 http://www.salvastyle.com/menu_baroque/vermeer_meisje.html


フェルメール  青いターバンの女 真珠の耳飾りの少女 1

いかがだったでしょうか…。
画家が絶世の美女を描く時、ある人は有名絵画を模倣し、ある人は劇の一部を切り取り、ある人はその魅力に取り憑かれ神格化し、ある人は注文された通りに描き生計を立てる…。
名画の美女誕生には数奇な運命のようなものもあって楽しいですね。

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