サッカー日本代表の現状をポジティブに考える




「最近の日本代表は失点が多い」誰もがそう考え、W杯に向けての現状をネガティブに捉えている人は多いのではないだろうか?そんな日本代表が「進化している」根拠を示すことで、選手とサポーターの意識のズレを戻すまとめです。

▶「失点が多い」ということ

失点に絡むプレーが相次ぎ、日本代表のファンやサポーターからも、叱咤と落胆の声が多く飛んでいる。
出典 吉田麻也が痛恨の4失点を語った。技術、集中力、そしてスアレス。 (1/4) – Number Web : ナンバー

「オフサイドを取りに行ったというよりも、元々スアレスは僕よりも後ろにいたので、(ロングボールを)蹴られた時点でオフサイドかなと思った。そこは今ちゃん(今野)とのズレを修正しないといけない。」
出典 吉田麻也が痛恨の4失点を語った。技術、集中力、そしてスアレス。 (1/4) – Number Web : ナンバー

DF吉田のコメント。確かにズレが失点につながることもあるのだが。

▶失点を「得点力でカバーする」というポジティブな考え方

惨敗にかき消されがちではあるが、収穫もあった。
出典 “本気のウルグアイ”に喫した4失点。9月の2試合を守備的に戦うべきか?(3/3) – Number Web : ナンバー

まず、ポジティブな考え方は大事。

ウルグアイほどの強固な守備ブロックに対しても、本田や香川真司、岡崎慎司を中心に、素早いパス回しと息の合った連動でチャンスを作っていた。
出典 “本気のウルグアイ”に喫した4失点。9月の2試合を守備的に戦うべきか?(3/3) – Number Web : ナンバー

南アW杯より攻撃陣は明らかに進化している。

コンパクトなサッカーはより攻撃のサポートを強化するとともに、ボールを奪われたら直ちに奪い返せるようプレッシャーを強めるといった攻守切り換えの目的を可能にするためにディフェンス・ラインが押し上げられる。
出典 コンパクトサッカー

裏をつかれたということはそれだけDFが押し上げて「コンパクトなサッカーをする」という意識の表れといえる。

▶本田の考える「攻撃的サッカー」はポジティブ


ウルグアイ戦後、本田が面白い発言をしている。

「今は3点4点取れなかったことを反省した方が、チームはいい方向に行くんじゃないかと、僕はそう思っています。」
出典 守備陣をかばう本田「CBは責任感の強い2人、反省していると思う」 – サッカーキング

本田は、守備陣の問題より、チャンスを決めきれない攻撃陣に責任があると言い切る。
出典 日本代表が強豪国との差を埋めるために——。本田が語った“フィニッシュ”の本当の意味(フットボールチャンネル) – スポーツ – livedoor ニュース

今の日本は、3失点しても4得点して勝つポテンシャルは十分にあると彼は考えているのだ。

大量失点のきっかけになったフォルランの1失点目に関して、ラインを高く上げてオフサイドを取りに行った吉田の判断が物議を醸している。が、本田は後輩の勇気あるプレーをむしろ高く評価している。
出典 日本代表が強豪国との差を埋めるために——。本田が語った“フィニッシュ”の本当の意味(フットボールチャンネル) – スポーツ – livedoor ニュース

押し上げればうまくいく「紙一重」のところにある。

▶そう考えるとウルグアイ戦後のザックのコメントにも納得がいく


試合中ザックは両手を狭めるジェスチャーで再三「もっとコンパクトに」と指摘するシーンをよく見かけると思う。

「今日の感触としては2点差がつくほどの実力差はないと思った。2点差がつく結果と内容になってしまったが、日本と比べてそこまでの差はなかった。」
出典 ザック「厳しい戦いが唯一の成長手段」|コラム|サッカー|スポーツナビ

これは決して強がりではなく「現実的な見方」。

「これまで多くの得点を取ろうとするチームは、失点のリスクを負うものであると言ってきた」
出典 ザック「厳しい戦いが唯一の成長手段」|コラム|サッカー|スポーツナビ

「試合全体を通じてチームとしても個としてもミスが多く出てしまった」
出典 ザック監督「ミスが多く出てしまった」 – サッカー – SANSPO.COM(サンスポ)

単なる「ミス」の問題であるのだ。

ミスを少なくする「個の力」を上げることも必要。

「アジア」ではという自負を持つことも大事。

以上をまとめてみる

日本は南アフリカw杯以前、得点力不足に悩まされてきた。
だから、超攻撃的布陣でACミランを優勝に導いたザックが監督して選ばれた背景がある。

彼は、サイドが攻撃参加できる3-4-3の超攻撃的布陣を幾度も試してきた。

元々この布陣は「失点をしてもいい(多少のリスクがあるのは当たり前)点を多く取ろう」というメッセージが含まれており、攻めきりさえすれば(よく解説者が「シュートで終わって欲しい」ことを述べているが)失点のリスクは小さくなる。

また、3-4-3はコンパクト(DFとFWの間隔を狭く)にすることが必要。コンパクトなサッカーには「攻め切れないでボールを奪われた」時、裏を取られるリスクがある。だから本田は「守れなかったことよりも攻めきれなかった」ことを反省した。

南アW杯では失点はしなかったが「得点もできず」PKで負けた(0-0パラグアイ)ことを忘れてはならない。当時は「日本のカウンターサッカーの限界」とまで言われた。

今は「失点はDFのせい、だからベテランが必要だ」と短絡的に考える時ではなく「もっと多く点を取れる方法」を考えるべき時だとザックや本田は考えている。

彼がこだわる攻めきるサッカーを貫くのか、それとも2010年南アフリカW杯のように守備重視の戦術でいくのか。9月・10月の4試合が日本代表にとって分岐点になるのは間違いない。
出典 日本代表が強豪国との差を埋めるために——。本田が語った“フィニッシュ”の本当の意味(フットボールチャンネル) – スポーツ – livedoor ニュース