トラウマとは「最終的に自体験を冷静に語って」終わらせられるもの
「あなたは家族が好きですか?」こういう真正面な質問にある人は幾分照れながら「もちろん」と答え、ある人は怪訝な顔をし否定する。人によって様々だと思うが、いずれにしても質問というのは答えた相手の内面を明らかにする場合がある。
トラウマとはなにか?
自分が何らかの形で受けたショックが深い傷となった場合、大人になってフラッシュバックし、心身に大きな影響を及ぼす場合がある。
医学的にトラウマは、ASD(急性ストレス障害、事件が起こってから1ヶ月程で治まる)とPTSD(心的外傷後ストレス障害、長期間影響を及ぼす)に分けられるが、一般的なトラウマは主に後者のほうだ。
心身への影響が出るままにしておくと、不眠症、うつ病、不安障害などを併発させ対人関係がうまくできなくなったり、仕事にも支障をきたしてしまう。なのでまず、トラウマとはどのようなものかに対する自分の理解が大事になってくる。
侮れないカウンセリングという治療
症状を訴えて病院に行くと大抵は薬を処方される。眠りを促進するものや、心を落ち着かせリラックスさせるものなど様々だ。服用すると、思考がある程度止まり気分が落ち着き寝られやすくなるのは事実だ。
そして、薬物療法と並行して行われるのがカウンセリングだ。私も以前、トラウマではないが精神的疲弊でカウンセリングを受けた事があった。周りに勧められて渋々という感じだった。
それまでの私はカウンセリングという職業を過小評価していた。「単なる話し合い」で精神状態が和らぐなど滑稽だと考えていたからだ。しかし、薬物治療と並行して半年間行ったカウンセリングが私のそれまでの人生を変えてくれた。
家族を養うために必死で働く仕事人間から家族と正面から向き合う人間へと考え方が変化することで、不眠など重度のストレスから解放されたのだ。
私は父親の亭主関白をみてきているので、知らずのうちに主婦は女性という固定観念があった。しかし、カウンセリングの先生は「家族と一緒にゆっくり景色を眺めながら各駅停車してみるのもいいもんですよ」という変化球を投げ続けてきた。
「あなたはスポーツカーに一人で乗っている、速いかもしれないが家族はそこにはいない…。」みたいなことも言われて頭をカーンと殴られた気持ちになった。でもその先生と話すことで気分が落ち着き、家族に対する見方が変わったのも事実だ。
私が「絵本読み聞かせ.comというサイト」を立ち上げたのは「家族と正面から向き合う」ようになってからだ。「あなたは家族が好きですか」という問いに自分なりの答えを出したのが絵本読み聞かせ.comというサイトだ。
トラウマは改善できる
私は権威者ではないので、苦しんでいる人に対してこうすればいいという大それた提案はできない。私のケースとは大いに異なるということも承知している。
しかし、断言できるのは
「第三者に話すことで自分の置かれている状況を客観的にみることができた」
ということだ。
人は自分のことを自分で知らない生き物だということ。…それを認め、前に進んだことが心身の改善につながったのもまた事実だ。
人間はどうしても決めつけてしまう生き物だ「どうせ…。」「私なんか…。」と。それを最終的に解放できるのは第三者の助けを得て自分の状況のありのままを受け入れられるようになった自分しかいない。
今回トラウマのことを調べて琴線に触れたのは次の一文だった
カウンセリングを受けたら、それらの事実を忘れるとかそういうことではありません。
うまくコントロールできるようになるということです。
効果はあります。(東京心の相談室カウンセリングルーム クオリア)
私は身をもって体験できたのでこの言葉にはかなり共感した。
忘れることで解決する問題もあるかもしれない。しかし、今のありのままの自分を受け入れてコントロールし、最終的に自体験を冷静に語ることができれば真の解決に繋がるのではないかと考える。
カウンセリングの先生との出会いは本当に良かった(最初は懐疑的だったが…。)目からうろこ的な言葉の一つ一つ、それは今でも自分の精神的な支えになっていることは間違いない。そして何よりも先生から様々な質問をされ、内面が明らかになっていったことが大きな前進になったということだ。
私がもし個人的にアドバイスできることがあるとしたら
「ひとりで抱え込まないで、誰かに」
ということだけだ。
今日のまとめ
川島海荷も経験…トラウマを正しく理解し改善する方法とは?
芸能人ネタを「人の役に立つなにかに結びつける鉄板スキル」。でも今回は時間を掛けてまとめさせていただいた。個人的にも共感できることがたくさんあったので、苦しんでいる人に少しでも役に立てればと思っている。
過去の傷から心を解き放ち自分を好きになる毎日毎日、新しい健全なメッセ-ジを自分に送ることでネガティブな自己感はポジティブに変わっていく! 自分はダメだ、と悲観的にならず前向きに生きるための本(Amazon商品の説明より引用)
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