「兆の次の単位は何?」と聞かれたら…。
「兆の次の単位は何?」
子供たちにそう聞かれた親は少なくないでしょう。
小学生なら億という単位が精一杯。
大人の世界でも「兆」は国の借金や宇宙の距離などでしか出てきません。
よく「天文学的数字」と言われるのはそのためです。
ましてその先になると…。
兆の次の単位は「京」
答えが早々に出てしまったが、もう一歩踏み込んでじゃあ、なぜ
京
と呼ばれるのか、考えたことがありますか?
ひとつ前の兆
「兆」という漢字は元々は象形文字で、「きざし」(兆候)を意味しています。
兆しなのになぜ数の単位になるのか、不思議に思われるかもしれません。
これは漢字の仮借(かしゃ、かしゃく)と言って、その語を表す字がないため、既存の同音あるいは類似音をもつ字を借りて表記される漢字の指す言葉です。
この仮借によって数の単位の漢字が決まっているため、日本語そのものに深い意味はないということになります。
京の次からは以下のとおり
垓 (がい)
禾偏に矛で(じょ)
穣(じょう)
溝(こう)
澗(かん)
正(せい)
載(さい)
極(ごく)
恒河沙(ごうがしゃ)
阿僧祇(あそうぎ)
那由他(なゆた)
不可思議(ふかしぎ)
無量大数(むりょうたいすう)
小数は野球の打率などで使う割、分、厘が有名ですが以下は
毛(毫)(もう)
糸(絲)(し)
忽(こつ)
微(び)
繊(せん)
沙(しゃ)
塵(じん)
埃(あい)
渺(びょう)
漠(ばく)
模糊(もこ)
逡巡(しゅんじゅん)
須臾(しゅゆ)
瞬息(しゅんそく)
弾指(だんし)
刹那(せつな)
六徳(りっとく)
虚空(こくう)
清浄(しょうじょう)
阿頼耶(あらや)
阿摩羅(あまら)
涅槃寂静(ねはんじゃくじょう)
今度「兆の次の単位は何?」と聞かれたら、まとめて言っちゃいましょう。
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